多様な性のありかたを尊重する学校法人近畿大学の基本理念

学校法人近畿大学は、「実学教育と人格の陶冶」を建学の精神とし、「人に愛され、信頼され、尊敬される人」を育成することを教育の目的としています。こうした建学の精神と教育の目的は、自己と他者を尊重し、ともに学び、ともに生きる社会を築く姿勢と深く結びついています。

本法人は「学校法人近畿大学人権宣言」において、すべての人はいかなる事由によっても差別されてはならないことを掲げ、あらゆる差別の撤廃に取り組むことを法人の責務としています。この責務に基づき、本法人は、性別、性的指向、性自認、性表現など、多様な性のありかたを尊重し、園児・児童・生徒・学生・役員・教職員及び患者等、本法人に関わるすべての人の尊厳を守ります。誰もが、性のありかたを理由に尊厳を損なわれることなく、主体的に法人の活動に参加できる環境は、人権を基盤とする法人が備えるべき条件です。

その実現のため、本法人は、性のありかたを理由とする差別や排除、不利益な取扱いを認めません。人権の尊重を教育、研究、学校運営の基盤に据え、制度と環境の整備、教育と研究における実践、相談・支援体制の構築を進めます。必要な配慮や支援を行うにあたっては、特定の人を支援される存在として固定することなく、法人を構成する対等な主体として、一人ひとりの意思を尊重します。

本法人は、性のありかたにかかわって困難や不利益を経験する人々が、その経験を安全に伝えられる環境を整えます。その声を法人自体の課題として真摯に受け止め、困難や不利益の解消に向けた方策を法人の責任において検討し、具体的な施策につなぎます。多様な性のありかたを尊重することは、建学の精神に根ざす教育の実践であり、法人の公共的使命と社会的責任でもあります。本法人は、この基本理念を出発点に、誰もが尊厳をもって学び、研究し、働くことのできる法人の実現をめざし、具体的な取り組みを着実に積み重ねます。

2026年11月5日
学校法人近畿大学